今クール最注目のドラマ「コウノドリ2」

鈴ノ木ユウさんの「コウノドリ」が原作で、産婦人科を舞台に毎回様々な事情を抱える妊婦さんが登場し、いろんな形の出産を描くストーリーです。

多くの続編希望の声に応え、待望の第2シリーズが放送されているこのドラマなのですが、

今回は2015年に放送された第1シリーズの7話「母との約束 正しい出産って何?」のお話についてです。

この回は自然分娩を希望しているものの、帝王切開によって出産しなくてはならなくなってしまった妊婦さんのお話でした。

現在も残る帝王切開への偏見の目。

“正しい出産”なんてものは本当に存在するのでしょうか。

あらすじも含めて、紹介していきます。

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帝王切開と自然分娩

帝王切開は子宮切開によって胎児を取り出す手術方法ですね。

実はその歴史は古く、日本で最初の帝王切開は1852年に、現在の埼玉県飯能市で実施されました。江戸時代の嘉永4年です医者だった岡部均平と秩父市の医者だった伊古田純道により行われました。

以外に古く驚きです。麻酔もあまり無いでしょうから、想像を絶してしまいます。

そのとき胎児は残念ながら助かりませんでしたが、母親(みと)は助かり88歳まで生きたそうです。

日本では「産みの苦しみ」という言葉もあり、自然分娩でお産することが良しとされる傾向があります。
特に昔の人であればあるほどその意識が強いのが日本だと思います。

良くも悪くも古い慣習を大切にする国民性です。

最近でも自然分娩ブームで、病院ではなく産院で自然なお産するといったことも流行っていましたね。

その一方で、帝王切開や無痛分娩に対する理解が他先進国に比べて遅い印象があります。

無痛分娩に関しても欧米諸国では、きわめて一般的ですが、日本人で受ける人はまだまだ少ないのが実情です。

痛みをとってお産できたほうが母子共に楽 という考えが欧米ではあるようですが、
日本ではまだまだ実施する人が少ないですね。

帝王切開についても同様で、実際のお産で、母子に様々な問題があって、難産になった場合は通常分娩では危険なケースがあります。

運動量が根本的に落ちている現代人にとって、お産を行うだけの筋力が無いという産婦人科医もいます。

そういった状況で、難産になるケースと言うのは増えているので、
帝王切開は母子を救う手段としてはとても有効なのです。

現に中国では、出産は全て帝王切開です。

しかしながら、自然分娩信仰はいずれとして強いのも事実。
コウノドリ7話は、帝王切開か自然分娩に悩んでしまうというお母さんの話です。

コウノドリ第7話 あらすじ

出産をするうえでの幸せは自然分娩以外にない、と自然分娩に対して強いあこがれを持つ森亜沙子(南沢奈央)。

助産院での出産を強くのぞむ亜沙子は義務付けられている産婦人科での妊婦健診すら気が乗らない様子です。

自身の体調や栄養面を完璧なまでに管理し、

いうなれば非の打ち所がない妊婦。

出産までのすべての時間をお腹の中の子供に費やすという意気込みでした。

産科ではなく助産院で、分娩台ではなく自然な形で、とそのこだわりは人一倍。

自分がするべき体調管理もしっかりとやり遂げた、

あとは陣痛を待って待ちわびた赤ちゃんに会えるよう頑張るだけ…

しかし出産の途中、問題が起きます。

赤ちゃんが後方後頭位となっており出産を継続するのは困難だというのです。

通常上を向いて生まれてくるはずの赤ちゃんが下を向いている状態で、

このまま自然分娩を継続してしまえば障害が残る可能性が高まってしまう、

最悪の事態が起きれば産まれる前に赤ちゃんが死んでしまうことだってある。

鴻鳥(綾野剛)のもとへ緊急搬送されてきた亜沙子ですが、

帝王切開が一番の方法だと説得しても自然分娩こそが母親になることとその説得を拒否し続けます。

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7話を観て感じたこと

自然分娩こそ出産。陣痛の痛み、自然分娩の痛みを経験してこそ母親。

そのようなニュアンスのセリフが次々と飛び出したこの回のコウノドリ。

たしかに“出産”と聞いて想像するのは陣痛の痛みであり、自然分娩にて出産する苦しさと感動かもしれません。

出産はあくまで医療ではなく、命を産みだす母の奇跡として捉えられているのは、

これほどまでに医療が発達した現代であっても変わらないように思います。

たしかに妊娠は病気ではないわけですから医療に直結しないというのも当然と言われれば当然なのかもしれませんが。

「自然分娩の痛みを経験していない出産では愛情がわかない」、「子供がかわいそう」そんな声や、

「楽して出産できて羨ましい」などの偏見としか言えない意見も不思議なほどに多く目にするのです。

“出産において一番大切なことはなにか”という大前提が、

少しずれている“母は強し”に負けてしまっている。

正直な感想としてはそこがすごく印象に残りました。

出産を経験した人もしていない人も、

今回の放送をみて考えるべきはサブタイトルにもなっている「正しい出産って何?」かもしれません。

出産は今でも絶対はなく、もしかすると自分の命すら失うことになるかもしれない。

それほどまでに大きなリスクと常に隣り合わせなんですよね。

それはなにも出産という瞬間だけに存在することではなくて、

お腹に宿ってからの約10ヶ月間もそうですし、

出産を終えたあとの日常にだって当てはまると思うのです。

その方法がどういうカタチであったか、そんなことは生まれてくる子供には全く関係のないこと。

ただ無事に自分が生まれて、隣には当たり前にお母さんがいる。

そんな”当たり前”の幸せを守るために、出産には様々な方法があり産科医がいるんじゃないかなと思います。

なので“出産において一番大切なこと”は“母子共に健康”以外にはないのではないかなと。

ドラマの中で「帝王切開も立派な出産です」と亜沙子に鴻鳥は言っていました。

出産は奇跡であり、その奇跡は方法なんかでは揺るがないものだと思います。

そして医師の説得に根負けして帝王切開にて出産した亜沙子は、

産まれてきた我が子をみて愛おしそうに微笑んでいました。

わが身を酷使しても出会った瞬間には喜びで笑顔になれる。

これこそが“母は強し”の姿なのかもしれません。

まとめ

今回は自然分娩と帝王切開についての回でした。

自然分娩に必ずついてくる陣痛も母だからこそ耐えられるものであり、

陣痛促進剤なんかはかなりの痛みがあるといいます。

帝王切開は術後の経過にも痛みと危険があり、

無痛分娩もまた然り。

どれがラクなんてのは比べられないし、そもそも比べるものでもないのではないでしょうか。

命を産みだすという奇跡のなかでの偏見は早くなくなってほしいなと感じました。

「コウノドリ」では毎回様々な境遇の妊婦さんが出てきます。

それは全てドラマだから描けるものではなく、

正解がない出産だからこそ誰にでも起こり得ることなんですよね。

放送されるたびにいろいろなことを考えさせられるコウノドリ。

現在放送中の「コウノドリ2」も見逃せません。

第2話では、妊婦さんがガンになってしまい、赤ちゃんが生まれるとすると、帝王切開になりそうですね
無事に生まれて欲しいです。

まだ第1シリーズを観ていないという方はぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

以上、コウノドリ第7話の感想でした。